エベレストベースキャンプスピードトレッキング 10日間
概要
エベレストベースキャンプスピードトレッキングハイライト
・カトマンズからルクラへの景色の良いフライト
・ナムチェバザール、エベレストビューホテル、シェルパ文化博物館、チベタンマーケットなど
・サガルマータ国立公園ではネパールの国鳥ダフェ
・シェルパ族の人々と、垣間見える彼らの生活風景
・エベレストベースキャンプでの氷河
・ヒマラヤの夕映え、満天の星空、たくましいヤクによる荷物運搬
・カラパタールおよびエベレストベースキャンプから望むローツェ Lhotse(8,516m/27,940フィート)、マカルー Makalu(8,462m/27,762フィート)、チョー・オユー Cho Oyu(8,201m/26,906フィート)、そしてエベレスト(8,848m/29,029フィート)
世界一人気のトレッキングコースに挙げられるこのトレックは忘れられない人生経験となるに違いありません。「従来のエベレストベースキャンプトレックへ行くほど時間がとれない」、または「トレッキングに15日間も日数を費やしたくない」そういう方はぜひこのコースを!!!このコースは10日間で達成できる短期間バージョンで、フルバージョンの代替として申し分ありません。「長期間トレッキングに出かけたいものの時間に十分な余裕がない」または「どちらかと言えばキャンプトレッキングはあまり行いたくない」という方にこのルートをお勧めいたします。美しい景観とともに多種多様な固有動植物が姿を垣間見ながら、世界最高峰エベレストのベースキャンプを訪れるという構成です。エベレストベースキャプへの挑戦の主要スポットを凝縮したこの10日間の旅路にご満足していただけるかと思います。このトレッキングの旅程により、わずか10日間で従来のエベレストベースキャンプトレックで見るのとほぼ同じ体験ができます。
トレッキングの道中、数時間の急勾配の登り下りを繰り返していくと、(素晴らしい瞬間に巡り合えるでしょう。you'll get the wonderful moments)ですが、この短期間トレッキングにはカトマンズ到着・出発およびナムチェバザールでの高度順応日が含まれていませんので、その点にご注意ください。そのため休息日がなくても体力的に無理がなければ問題ございませんが、高度順応日およびトレックルート確認日として一日、またトレッキング前後のカトマンズでの自由行動日として一日予備日を必要とする方は??????この気軽な短期間のトレックで自然の美しさと絵になる風景をどうぞお楽しみください。
日程
1日目:カトマンズからルクラ(2848m)へ飛行機で移動(35分)(エベレストベースキャンプトレッキングへ)
その後パクディン(2652m)までトレッキング(3時間)。ロッジ泊。
2日目:パクディンからナムチェバザール(3440m)までトレッキング(6時間半)。ロッジ泊。
3日目:ナムチェバザールからテンボチェ(3870m)までトレッキング(6時間)。ロッジ泊。
4日目:テンボチェからディンボチェ(4360m)までトレッキング(6時間)。ロッジ泊。
5日目:ディンボチェからロブチェ(4940m)までトレッキング(6時間)。ロッジ泊。
6日目:ロブチェからゴラクシープ(5170m)までトレッキング。その後エベレストベースキャンプ(5486m)までトレッキング。
再びゴラクシープまでトレッキング(計7時間)。ロッジ泊。
7日目:早朝ゴラクシープからカラパタール(5545m)までトレッキング。再びゴラクシープまでトレッキング(計2時間)。
その後ゴラクシープからペリチェ(4280m)までトレッキング(5時間)。ロッジ泊。
8日目:ペリチェからナムチェバザールまでトレッキング(7~8時間)。ロッジ泊。
9日目:ナムチェバザールからルクラまでトレッキング(7~8時間)。ロッジ泊。
10日目:ルクラからカトマンズへ飛行機で移動。ホテル泊。
注記:
ルクラへの飛行は天候により欠航になる場合がございます。そのため日程に余裕を持ったスケジュールを組んでいただくことをお勧めいたします。
エベレストトレッキング12日間はお客様がカトマンズのホテルに到着された時点で終了となります。その後は各自自由な時間をお過ごしください。
エベレストトレッキングに関するお役立ち情報
ご自身が懸念されるほど、ネパールでのトレッキングが危険を伴うものと考える必要はございません。それでも、やはり事前にメディカルチェックや予防接種といった予防策をとることで非常事態を避けることができます。僻地では現代の医療機器に必要なものが用意できない上救援や避難が数日かかることもあることから、必ず一般的な薬が一式揃っている救急箱やトレッキング用具の付属品をご用意していただくことになります。
ネパールの山岳地域には現代的な歯科医院はございませんので、ご出発前に歯科検診を受けていただくこともお勧めしております。歯の詰め物に関して:低温や標高の高い場所では詰め物がとれてしまうこともございます。予防策はご自身でこまめに詰め物のチェックをしていただくことです。
また持病などがあり、医者にかかっておられる場合は主治医による処方薬をお持ちください。
頭痛薬や胃腸薬といった一般的な薬やマラリアの薬はカトマンズでも購入できますが、通常、僻地では薬はご購入いただけません。ですのでご自身で必要とされる薬を携帯していただくのが一番よい方法となります。加えて、ネパールご出発前に腸チフスや髄膜炎、肝炎などの予防接種を受けられると良いでしょう。
高山病の克服:急性高山病(Acute Mountain Sickness:AMS)としてよく知られており、とりわけヒマラヤ山脈でのトレッキング中に起こる危険性がある重大な問題です。高山病とは高度約3,000m以上の場所を急激に登ったことで体調に異変をきたす症状を意味します。高山病の初期症状では頭痛や吐き気、息切れ、疲労などといった症状が顕著にあらわれます。予防策および治療方法の主な情報源である「NGOヒマラヤ救助協会」"Himalayan Rescue Association(HRA)"やネパール観光トレックスは信頼できる団体です。当社のガイド全員が確かな情報を有するHRA指導に従い訓練を行ってきた者であることを保証いたします。
世界の屋根エベレスト
エベレストは標高(29,029フィート、8,848m)で地球上最高峰です。ヒマラヤ山脈のマハラングル地域に位置し、現在その山頂はネパールと中国チベット自治区の国境となっています。 エベレストの標高が初めて明らかになったのは1856年でした。イギリスおよびインドによる大三角測量で、当時ピーク15と呼ばれていた山が最も高く、その高さが29,002フィート(8,840m)だと分かりました。しかし当時の調査にはある不都合がありました。自国が侵略または併合されるのではないかと恐れたネパールが入国を許可しなかったのです。近年認識されている標高は1955年にインドが行った調査から判明、その後の1975年に中国が行った測定で再確認された数値です。 1865年、当時前インド測量局長官アンドリュー・ウォーはその山を前任者のジョージ・エベレスト氏に因んだ名前にするよう提案しました。チベットの人々は数世紀前からすでにこの山を『チョモランマ(聖なる母という意味)』と呼んでいましたが、当時ネパールおよびチベット鎖国していたため、ウォーはこの事実を知りませんでした。
エベレスト登山
エベレストは一般的にシェルパと呼ばれるガイドの協力が必要な経験の少ない登山者はもちろん、経験豊富な登山者をも魅了しています。8,000フィートを超えると、登山は決して簡単ではありません。大半の登山者にとって登頂を目指す際、高山病や天候、強風が主な障害となります。これまでに5,000名以上がエベレスト登頂に挑戦しましたが、その内219名が亡くなっています。2000年以降になるとおよそ77パーセントの挑戦者が登頂に成功しています。2007年には633名が記録されました。エベレストには主に、ネパール側の南東稜ルートとチベット側の北稜ルートという2つのルートがありますが、今日では技術的にやや難易度の低い南東稜ルートが頻繁に利用されています。 北稜ルートは1921年ジョージ・マロリーがイギリスのエベレスト偵察遠征の際に発見されました。この遠征は本格的な登頂のための調査が主な目的で、登頂を試みるものではありませんでした。マロリーは「なぜエベレストに登るのか?」という質問に対し、あの有名な、あるいは伝説となっている「そこに山(エベレスト)があるからだ」と答えた人物です。 1922年、ブリット・ジョージ・フィンチが初めて酸素ボンベを着用して登頂を試みましたが、遠征隊はなだれによって成功することはなりませんでした。 1924年にマロリーと彼のパートナーのアンドリュー・アーヴィンが登頂に挑戦しましたが、生きて帰ることはなく、1999年にマロリーの遺体が発見されました。1920年代および1930年代の初期の登山遠征隊はチベット側からの登頂を試みていました。ところが1950年にチベットが中国の支配下に置かれると、そのルートは閉ざされてしまったのです。???この出来事を受け、ビル・ティルマンおよびチャールズ・ヒューストン、オスカーヒューストン、ベスィー・コールズを含めた小規模隊が、ネパールを経由したルート、つまり今ではスタンダードになりつつある南側から登頂を目指すルートを試みました。 1952年、エドゥアルド・ウィス・ドゥナント率いるスイス登山遠征隊のメンバーは南東稜ルートで標高約28,199フィート(8,595m)にまで到達し、新たな記録を打ち立てました。この遠征隊の一員であるネパール人シェルパのテンジン・ノルゲイは後にイギリスの遠征隊に参加します。 1953年、ジョン・ハント率いるイギリスの遠征隊がネパールに戻りました。ハントは頂上に到達するための2人1組のペアを選びます。第1ペア(トム・ボールディロンとチャールズ・エヴァンス)が頂上から残り約300フィート(100m)地点まで到達しましたが、酸素のトラブルによりそこで引き返しました。2日後、第2ペアであるエドモンド・ヒラリーとテンジン・ノルゲイが登頂に成功、写真撮影を行い甘いお菓子と十字架を置きました。
エベレストの生物
エベレストはローツェ Lhotse(27,940ft/8,516m)やヌプツェ(25,771ft/7,855m)、シャントブセ Changtobse(24,870ft/7,580m)といった数多くの峰々に囲まれています。 一般的に標高の高い地帯では動物や植物は生息できません。ただ、カバノキやジュニパー、青松、モミ、竹、シャクナゲは比較的標高の低いところで成長します。18,690フィート(5,750m)以上は植物は見当たりません。ジャコウジカや野生のヤク、アカパンダ、ユキヒョウ、ヒマラヤグマ(ヒマラヤツキノワグマ)もまた生息しているのは比較的標高の低い土地です。少数ではありますがヒマラヤタール、鹿、コノハザル、ノウサギ、きつね、イタチ、ヒマラヤオオカミもいます。
⇑比較的標高の高いところ ではないですか?
エベレストのマイルストーン
エベレスト遠征登山に関するその他の出来事 1965年5月20日:シェルパのナワン・ゴンブが世界で初めて2度の登頂に成功 1975年5月16日:日本人の田部井淳子が女性として世界で初めてエベレスト登頂に成功 1980年5月3日:日本人の登山家、加藤保男が初めてシェルパを伴わずにエベレスト登頂に成功。1973年に初登頂を果たしており、彼にとって2度目の成功となった 1980年8月20日:ラインホルト・メスナーが世界で初めて単独で登頂に成功 1996年開山期:エベレスト登山中に16名が亡くなり、1年で最も多くの犠牲者を出した年となった。そのうち8名は5月10日に発生した嵐によるものだった。生き残った内の1人、「アウトサイド」誌のジャーナリスト、ジョン・クラカワーは後に彼の体験について綴った書籍「空へ-エベレストの悲劇はなぜ起きたのか」を出版し、ベストセラーとなった。 2010年5月22日:1990年5月10日に初登頂を果たしたアパ・シェルパがこの日20度目の登頂に成功。
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旅程
1日目:カトマンズからルクラへのフライトおよびパクディンへ
標高:2,800m/9,184フィート(ルクラ)、2,652m/8,698フィート(パグディン)
歩行距離、時間:8㎞、3~4時間
エベレストトレッキング初日
フライト時間:35分
朝の短時間フライトでルクラ Luklaに到着した後、皆様にガイドおよびポーターをご紹介いたします。ここからトレッキングのスタートです。チャウリカルカ Chaurikharka をのんびりと歩いていくと、その後はドゥ―ドゥコシ・ガート Dudhokoshi Ghat(2,530m/8,300フィート)に向けて下りが続きます。パクディン Phakding(2,652m/8,700フィート)までドゥードゥコシ川に沿って歩いていき、初日の晩は高度順応を兼ねてこちらに宿泊します。どうぞ人気宿泊地であるパグディンで思い思いの時間をお過ごしください。
ご注意ください:ルクラへのフライトはカトマンズ空港で賃金格上げ運動が続いていることにより、急遽カトマンズからラメチャープ Ramechhapに変更される場合がございます。その場合、ラメチャープの空港まではカトマンズから車で4時間程かかりますので、カトマンズを早朝3~4時に出発することになります。
2日目:パクディンからナムチェバザールへ
標高:3,440m/11,283フィート
歩行距離、時間:10~12㎞、5~6時間
エベレストトレッキング2日目
パクディンで朝食を取っていただいた後、シェルパ族最大の村ナムチェバザール Namche Bazaarへ向かうトレッキングの準備を整えましょう。この日はまず長いつり橋を渡ってドゥードゥコシ川を越え、モンジョ Monjoまで美しい松の森を2時間ほど歩きます。その後サガルマータ国立公園 Sagarmatha National Parkの入り口に近づいたら許可証の提示などを行うと、いよいよサガルマータ入域です。ドゥードゥコシ川(川沿いにたくさんのマニ車が目に入ります!)を下り、ジョルサレ Jorsaleに至るルートをたどっていきます。ジョルサレで昼食が用意されています。川沿いの山道には橋が2か所架かっており、そのうちの一つがヒラリーつり橋です。昼食後、宿泊地のナムチェまでは厳しい登りが続きますが、ナムチェバザールではこの旅で初めてエベレストが目に留まります、その壮麗さにトレッカーは登ってきた甲斐を感じられるでしょう。
3日目:ナムチェバザールからタンボチェへ
標高:3,870m/12,684フィート
歩行距離、時間:10㎞、6時間
エベレストトレッキング3日目
ナムチェバザールでの朝食は今回の旅における後々の燃料補給となります。エベレストやヌプツェ、ローツェ、アマダブラム、タムセルク、クヮンデ…こうしたヒマラヤ山脈の息を呑むような風景は見逃せないハイライトの一つです。短い急斜面を歩くうちに川沿いへ、その後川を渡り、上方に向かって森を抜けていきます。ここで緩やかな傾斜と時折弱気になるほどの険しい急坂が交互に続きますので、気を引き締めて行きましょう!!この日の宿泊地であるタンボチェ Tyangbocheはエベレスト山域で最も美しい場所として有名です。アマダブラムが見えるその景色は伝説的なほどのものです。クーンブ地方で最大級のタンボチェ僧院に立ち寄ります。僧院敷地内のガイドツアーで住込の仏教僧による詠唱や祈りに従い精神を養いましょう。
4日目:タンボチェからディンボチェへ
標高:4,400m/14,435フィート
歩行距離、時間:11㎞、6時間
エベレストトレッキング4日目
この日のトレッキングはデボチェ Debocheに至るシャクナゲの森を歩くところからスタートします。森を抜けたら続いてイムジャ・コーラ川に架かるつり橋を渡ります。谷の岩壁を過ぎたら、この山域でシェルパ民族最大の里であるパンボチェ村 Pangbochへと続く平原を横断します。シェルパ族伝統の村を観察しながら地元の人々との昼食を楽しみましょう!勇猛果敢であればこの地域で最も歴史ある僧院の一つ、パンボチェ僧院への短時間ハイキングに出かけることもできます。午後のトレッキングは地形的に乾燥してひと気のない山に至るルートとなるので困難です。代わりにディンボチェ Dingbocheへと歩いていきます。
5日目:ディンボチェからロブチェへ
標高:4,900m/16,076フィート
歩行距離、時間:11~12㎞、6~7時間
エベレストトレッキング5日目
ここから先は標高も徐々に高くなり、道のりがより困難になるので少しずつ進んでいきます。まずはドゥングラ Dunglaを通ります。高い丘を登りきるまでタフな急坂を歩くのはこの後です。そこにはエベレスト登山で亡くなった登山者およびトレッカーに捧ぐために建てられたメモリアルストゥーパが並んでいます。次にロブチェ Lobucheに至るごつごつした岩で覆われた山道が待っています。ロブチェはローツェやプモリ、ヌプツェといった名峰の眺めが素晴らしい小さな居住地です。この時点ですでに海抜3マイルを超えた上空まで来ておりますので当然夜は完全に冷え込みます。どうぞ寒い寒い夜に備えたご準備を!!
6日目:ロブチェからゴラクシェプ、エベレストベースキャンプへ。エベレストベースキャンプからゴラクシェプへ
標高:5,180m/16,994フィート(ゴラクシェプ)、5,364m/17,598フィート(エベレストベースキャンプ)
歩行距離、時間:15㎞、6~8時間
エベレストトレッキング6日目
さぁ、いよいよです!!この大事な日はまずロブチェからゴラクシェプ Gorakshepへの比較的容易なトレッキングで始まります。そこからはエベレストベースキャンプに至る直線の山道が非常に険しい道のりです。ごつごつした砂の小山やモレーン、層を成していない氷河の破片などが目の前に立ちはだかります。目的地へ向かう途中、エベレスト斜面上で有名なクーンブ氷河や氷瀑に近づきます。ベースキャンプに到達すると、(春の登山シーズンのみですが)エベレスト登頂を目指す登山者に会う機会があるかもしれません。この息を呑むような美しさと驚くような光景をぜひカメラに収めましょう。午後、太陽が弱まってきたらゴラクシェプへと引き返します。ゴラクシェプに着いたら体力の消耗が激しく多忙だった一日の疲れを取り、リラクゼーション欠かさず行いましょう。
7日目:ゴラクシェプからカラ・パタール、ペリチェへ
標高:5,545m/18,192フィート(カラ・パタール)、4,320m/14,173フィート(ペリチェ)
歩行距離、時間:12~13㎞、5~6時間
エベレストトレッキング7日目
この日はエベレスト越しに昇りゆく、燃え盛るように光り輝く朝日を眺めるため、夜明け前からカラ・パタール Kala Pattar(黒い岩という意味)へ向けて歩き出します。この日最初の光がヌプツェやチャンツェ、ローツェの見ごたえ十分な景色を照らし出します。エベレストおよび周辺の峰々の見事な風景をカメラに収めるのに、おそらくこの時が全旅程中でベストタイミングであると言えるでしょう。その後ゴラクシェプへ戻って朝食を取り、この日の宿泊地であるペリチェ Periche方面へと戻っていきます。下山の際歩調が軽やかだと、この日のトレッキングは楽になるでしょう。
8日目:ペリチェからナムチェへ
標高:3,440m/11,284フィート
歩行距離、時間:13~15㎞、7~8時間
エベレストトレッキング8日目
丘を1つ越えるには反直観的に1時間必要ですが、ペリチェからタンボチェへの折り返しは主に下り坂です。午後ナムチェに到着したら、今回のトレッキング最終日に備えて早めにベッドに横になりましょう。
9日目:ナムチェからパクディン、ルクラへ
標高:2,800m/9,184フィート
歩行距離、時間:16㎞、6~7時間
エベレストとトレッキング9日目
朝食後ヒラリーつり橋へ向かい、地元の村々いくつかを通り過ぎていきます。この旅最後の宿泊先であるルクラのティーハウスに着くのは夕方から夜にかけて。到着後は伝統行事でもあるトレッキングクルーのパーティーを開催します。ぜひお越しください!素晴らしいチームワークと忍耐力で、その他大勢の人たちが憧れとしてしか考えていない、このような偉業を成し遂げたことを互いに称えあいます。これがこのトレッキング最後の夜となります、ほろ苦いものになるかもしれません。
10日目:ルクラからカトマンズへ
標高1,350m/4,428フィート
フライト時間:35分間
エベレストトレッキング10日目
朝、ルクラから束の間のフライトで旅の発着点であるカトマンズへ。カトマンズ到着後、皆様のホテルへの移動をお手伝いいたします。その後は偉業を成し遂げたご自身の心と体をゆっくりと労りましょう。夜、街中の極上ネパールレストランでのフェアウェルディナーでこの度の感想をお聞かせください。
料金に含まるもの
- カトマンズールクラーカトマンズ(飛行機のチケット)
- カトマンズのホテル〜国内空港〜カトマンズのホテルまで車代
- エベレスト国立公園代
- TIMS カード
- トレッキング中の食事1日3食(朝、昼、晩御飯付き)
- トレッキング中のロッジ宿泊
- 寝袋とダウンジャケット(ご希望の場合)
- ネパール政府からのガイドトレーニングを受講して10年以上山登り経験があるフレンドリーなガイド、ポーター
- (ガイド、ポーターの食費、宿泊費、移動費、装備道具、給料、保険料)
- (ポーターは2名様以上の参加に限り含まれます。1名様参加の場合別途追加料金が掛かります、ポーター1名につき20キロまで負担)
- アンナプルナトレッキングマップ&トレッキング証明書
- ファーストエイドキット
- トレッキングツアー後の送別食事会
- ネパール政府へ支払うべき税金およびサービス料
料金に含まれないもの
- ネパールまでの国際線航空運賃
- ネパールビザ代
- 海外旅行保険
- トレッキング前と後の食事代(お昼と晩御飯)
- ガイド・ポーターのチップ(渡す習慣があります)
- トレッキング中の飲み物代
- ポーター追加の場合料金がかかります。(2名以上でのご参加の場合、ポーター料金に含まれます)
- 料金に含まれるもの以外はお客様からのお支払いをお願いいたします。
よくある質問
なぜエベレストベースキャンプトレッキングが一番なのですか?
エベレストベースキャンプトレッキングは世界で最も人気のあるトレッキング遠征の一つです。このコースはそれほど標高の高くない丘から世界最高峰のベースキャンプへと登っていく壮大な旅路となります。世界中から探検家たちが偉業を成し遂げようとネパールにやって来るというのも何ら不思議ではありません。この旅路からネパールのヒマラヤの生活および地形を本質的に知ることができる、そうした素晴らしい魅力や見どころを垣間見えるものとして高い評価を受けています。
シェルパ族の豊かな文化からセルリアンブルーに映る広大なエベレスト・ヒマラヤ山脈の影部分まで、エベレストベースキャンプトレックは冒険心にあふれ見逃せないものばかり!
以下はネパールのエベレストベースキャンプトレックをお勧めする7つの理由です。
エベレストベースキャンプトレックはルクラへのフライトから始まります。クーンブ地方への唯一の方法というわけではありませんが、ルクラまで飛行機を利用するのが一番容易かつ短時間で行ける方法であることは確かです。また、ルクラへのフライト自体がちょっとした冒険気分を味わえるという点も好まれる理由です。テンジンヒラリー空港と呼ばれるルクラの空港は崖の上にあり、滑走路の最終地点から先は何もないというスリル満点の構造となっています。ご存知の通り、世界で最も滑走路の短い空港です。また、短時間ではあるもののフライトの間に高峰の広がる美しい景色が望めるので、飛行機からの景色を満喫した全ての人の記憶に残ることは間違いありません。丘を超えてヒマラヤへと入っていく過程で地形が変化していく美しい景観をその目で確かめることができます。
クーンブ地方はシェルパ族の文化が色濃く残っており、エベレストにおける伝説的なシェルパ文化は世界中の多くの人々から畏敬の念の対象とされてきました。このトレックではシェルパ族の人々の伝説的な伝統文化を間近で知ることのできる最高の機会です。事実、シェルパの人々は超人的な登山技術を有していることが世界的に良く知られています。彼らはもてなし心と温かい人柄でトレッキングの旅路をより魅惑的なものにしてくれるでしょう。ほとんどのトレッカーがこの山域を巡る際、ガイドまたはサポーターとしてシェルパの人々と行動を共にしています。
サガルマータ国立公園はエベレストベースキャンプトレッキングで最大の注目スポットの一つです。このコースでは美しいヒマラヤの保護区を歩き、そこに自生する動植物とともに今まで見たこともないような自然の風景が楽しめます。ユネスコ世界自然遺産にも登録されており、青々と生い茂るヒマラヤの木々の間を通るだけでも格別な体験となります。公園内の曲がりくねった地形は、ユキヒョウやジャコウ鹿といった絶滅危惧種に指定されている動物やその他多種多様な生物の生息地でもあります。カバノキや竹の森の中を歩けば穏やかな自然の恵みを受けられます。その上、保護されている美しい景観は目的地であるエベレストベースキャンプへ向かう価値を高めるほど素晴らしい旅路にしてくれます。
ナムチェバザール Namche Bazzarはエベレストベースキャンプのもう一つの有名注目スポットです。エベレスト道の中でも人気があり、コンディ・リ Kongdi RIやタムセルク Thamserkuなど高峰の素晴らしい眺めが楽しめます。斜面を登っていけば、もちろんエベレストだって望めます!ネパールヒマラヤ山脈の玄関口として非常に有名なこの街は、その地形が驚くほど円形闘技場に似ており世俗的なものとはかけ離れたヒマラヤの静穏を与えてくれる、そのような雰囲気を放っています。また、高度順応のため多くのトレッカーが宿泊滞在する街でもあり、クーンブ地方で観光分野を発展させるという重要な役割を担う美しい目的地でもあります。事実、ナムチェバザールはかつてネパール人とチベット人の各商人が交易の場として利用していた重要拠点で、ここで塩や干し肉、織物などが取引されていたのだそうです。
エベレストベースキャンプトレックは冒険的な要素と同じくらい神聖的な要素があります。トレッキング中、小さなゴンパや色とりどりの祈祷旗タルチョ、石に祈りの言葉が刻まれているチョルテンを頻繁に見かけるかと思います。このコースで立ち寄る数ある神聖なる象徴の中でもタンボチェ僧院はおそらく最も名高く、また崇敬されているスポットでしょう。タンボチェ僧院はタンボチェ村にある美しき仏教僧院です。トレッカーは旅路を無事に終えられるよう、僧から加護をいただきにこの僧院を訪れることが多いそうです。タンボチェ村自体もまたこの旅路の主な見どころのひとつに挙げられます。この村はシャクナゲの木に囲まれており、村の上空を飛び回るヒマラヤ鷲の光景やその鳴き声を見聞きする機会が多々あります。村の尾根上から見えるアマダブラム Ama Dablemやエベレスト Everestの姿はこの上ないほど雄大です。同様に、僧院自体も素晴らしい絵画と仏教壁画で鮮やかな装飾が施されています。外壁や表門には柔らかできめ細やかなパステル絵画が飾られ、仏教文化による神話や伝説を描写しています。ここは平和な環境やヒマラヤの美しさにおける聖地とされています。最終目的地であるエベレストのベースキャンプトレッキングは、このトレッキングの道程で最大の見どころであることは言うまでもありません。一週間以上かけて歩き続け、ようやくたどり着いたかと思うと喜びもひとしおで、誇りと達成感で胸いっぱいになります。そこは世界最高峰ヒマラヤの頂上の影となり、澄みきった青空の下、雪に覆われ木々もなく視界の開けた場所。ひとたびそこに立てばより一層魅力と感動を抱くようになるでしょう。広大かつ巨大な高峰が人々の精神に活力を与えてくれるのは確かです。
ネパールヒマラヤ山脈の展望は国内最大級のアピールポイントの一つに挙げられます。エベレストベースキャンプトレックはこの点において期待を裏切ることはありません。この旅路ではクーンブ地方ヒマラヤ山脈のパノラマを見る機会がたくさんありますが、どれも地球上で他に匹敵する場所が見当たらないほど最も心打たれ、もっと見ていたいと思わせるほどです。トレッキングの全過程で、エベレストだけでなくローツェ Lhotseやチョー・オユー Cho Oyu、アマ・ダブラム Ama Dablamなど、エベレスト連峰の巨大な名峰が絶えず周辺の峰々と共にその姿を見せてくれます。有名なクーンブ氷瀑もまたベースキャンプにたどり着いた際に着目していただきたいポイントです。また、真っ白な輝きを放ち空を突き刺すようにそびえたつエベレストの峰々、それらで装飾される青いスカイラインはその素晴らしさで見る者を魅了します。その光景は息を飲むほどで、ただただ畏敬の念を感じるばかりです。さらに、ベースキャンプからはエベレストの姿を見ることはできませんが、その代わりに人気の展望台カラ・パタール Kalapattharの頂上から見ることができます。「黒い岩」を意味するカラ・パタール。そこから印象的な手段でエベレスト連峰全体のパノラマを見せてくれることはトレッカーの間でもよく知られています。朝日の美しさも格別です。大変多くのトレッカーが早朝にこの展望スポットを訪れ、エベレストと周辺の山々の間を昇る朝日を目に焼き付けています。
トレッキング用具
靴
- 登山靴または軽登山靴
- 登山用靴下
服装
- ダウンジャケットまたは化繊ジャケット
- ジャンパーまたは毛織物のジャケット
- ハイキング用ズボン
- ウォータープルーフのジャケットまたはポンチョ
その他
- 傘(折りたたみ)
- 日よけ帽子
- リュックサックおよびダッフルバッグ
- 寝袋
- サングラス
- ヘッドライト
- 懐中電灯および予備の電池
雑多用品
- トイレット用品およびタオル
- トイレットペーパー
- 日焼け止めローションまたはクリーム
- 薬および救急用具
- カメラ
- 水筒または水ボトル
- ストック
アドバイス
ネパール観光トレックスからのアドバイス:
*トレッキングに行く前にカトマンズに到着されたら日本円またはUSドルよりもネパールルピーを所持されることをお勧めいたします。カトマンズ市内では比較的良いレートで両替が可能です。
*カトマンズからポカラのフライトなら右側、カトマンズからルクラなら左側の窓際席を選ぶと良いでしょう。そうすれば窓からヒマラヤの美しい姿を見ることができます。
*高山病対策としてダイアモックス錠を常備されることをお勧めいたします。当社のツアーに参加される方には無料でお分けします。また、浄水錠剤が必要な方は、カトマンズ市内で購入することができます。
*トレッキング中は十分な水分補給を心がけてください。暖かい飲み物も効果的です。
*トレッキング中の飲酒および喫煙はご遠慮ください。標高2,500m以上の場所では特に危険です。
*高地での肉食は決しておすすめできません。高地では鮮度の悪い肉も多いため胃腸に大変負担がかかり、目的地までたどり着けなくなる可能性がございます。
*トレッキング道具はカトマンズでも安く買うことができます。スティックや寝袋はレンタル用具もございますが、数に限りがありますので事前にご相談ください。
*トレイルでは動物にご注意ください。登山道で荷物を背負ったヤクやロバとすれ違う場合は登山者は山側で待機してください。決して谷側で待機しないでください。荷物に押されて谷に転落する危険があります。
*山ではゴミを捨てず、ゴミ箱に入れましょう。
*トレッキング中はガイドの指示に従ってください。
*トレッキング中に下痢や嘔吐、発熱、疲労・倦怠感、めまいなどの症状が出ましたら速やかにガイドにお知らせください。ガイドまたはクルーがいつでも応急処置いたします。
*日本を出国する前に旅行保険には必ず加入してきてください。高山病、怪我または病気になった場合はヘリコプターによる救助が行われますが、救急搬送は高額な費用がかかります。
口コミ
エベレストベースキャンプまで行けると詳しく教えてもらってガイドつけてルクラからエベレストトレッキングに入りました。トレッキングはすごく楽しかったです。ガイドを頼んで正解でした。今回エベレストベースキャンプまでしましたが次はエベレスト3パス越えトレッキングまで行ってみらいです。ありがとうございました。