高山病
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高山病
高山病とは、標高の高い場所で酸素が不足することによって起こる病的反応です。主な症状は頭痛、下痢、吐き気、嘔吐、倦怠感、発熱、不眠です。急性高山病は標高の高い場所に長時間いるとなる恐れがあります。
・主な症状
頭痛
めまい
吐き気
嘔吐
疲労・体力の喪失
息切れ
不眠
食欲低下
標高2,500m以上になると顕著にあらわれますが、それほど高くない場所でも場合によっては高山病になってしまう人もいます。また、嘔吐や下痢、めまい、倦怠感があっても必ずしも高山病が原因というわけではありません。高山病以外にも清潔でない水や不衛生な食事、飲酒、喫煙、薬などによってもこうした症状が出ることもあります。とはいえ、こうした症状が出たらまずは高山病を疑ってください。
・予防策
1日に標高差300m以上登らない。高山病予防に一番良いのはゆっくり登ることです。一気に登ってしまうのは大変危険です。徐々に標高に慣らしていきましょう。
・事前の順応
高山に登る前にご自身の体が高山に耐えられるかどうか調べてみましょう。通常、トレッキングや登山旅行では予防のため、高山で高度順応日を設けます。あるいは短期間のハイキング、トレッキングの場合は、山の遠征前に低酸素で体を慣らします。
・水分補給
水分補給を十分に行うことが大事です。具体的には1日に3リットル以上の水を飲むと良いでしょう。ただし、過剰摂取は低ナトリウム血症を引き起こす可能性があるので、飲みすぎにはご注意ください。汗をかいたら少し飲むという具合です。各種スープやお茶類も水の代わりになります。
・飲酒や喫煙はやめましょう
登山者、トレッカーの中には、標高の高い地点で飲酒・喫煙している人もいます。こうした行為は高山病を引き起こすケースが多いので大変危険です。
・現地の肉を食べない方が無難
現地の肉を食べると、身体が受け付けずに消化不良を起こしてしまうことがあります。消化不良を起こしたことで下痢になり、それが原因で頭痛や発熱などにも見舞われる恐れもあります。
・治療法
万一の備えにダイアモックスDiamoxを持参しましょう。ダイアモックス125㎎を1日2回、コカの木から作られた茶と一緒に服用するようにしてください。
最も効き目のある治療法は下山です。下山してもなお症状がおさまらないようでしたら、緊急のレスキュー要請をしてください。
高山病との戦いにはご自身を信じることが何より大事。強い意志があればレスキューや治療が必要なくなります。